19回目の誕生日
早く大人になりたいと
誰に言うでもなく
ただただせがんでいた頃が懐かしく
遠くにかんじられるほど
年を重ねた今日
家族と言った焼き肉には
凛々しい背中が一つ
いつの間にか変わっている髪色も
いつもならチャラいと一蹴するくせに
なんだかいとおしく思えた
君がそちら側にいるのが
ぎこちなく、思わず笑みがこぼれたが
一生懸命なその背中が見れて
嬉しかった
君の背を追う視線
君の配膳にこみ上げる喜び
とちょっとの照れ
ただの焼き肉が数倍楽しくて
重い体がかるくなり
元気をもらった二時間
19歳の誕生日に家族と焼き肉を食べに行ったらそこに、中学校の同級生がいて、とても凛々しい背中にほれた日の一詩