イマ

今だけの 私だけの感性で言葉を綴る

掴みかけていたもの

右手を伸ばし

 

掴もうとしていた

 

なにかを掴もうとしていた

 

なにかはわからないけれど

 

ほしかったもの

 

なんとか手に入れたかったもの

 

喉から手が出るほど

 

掴みたかったもの

 

でも、それは

 

スルリスルリと

 

こぶしから

 

まるで雲みたく抜けて

 

どこかへ行ってしまう

 

必死に手を伸ばしても

 

掴めない

 

それがなんなのか

 

それを掴めたら

 

私がどうなるのか

 

わからない

 

だから、だれか

 

教えてくれ

 

どうか

 

掴ませてくれ